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タイムスリップ映画を見れば「脱力的な楽しさ」が真に理解できる?

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最近、タイムスリップモノの映画にハマッています。「心に聞く」でその理由を自分自身に尋ねてみると「脱力的な楽しさ」にもっと慣れたいからとのこと。今回はこのあたりのことを書いてみます。【撮影地】北海道・仁宇布

「脱力的な楽しさ」が感覚的に理解できる、秀逸な映画を見た!!


昨年、FAP療法の祖・大嶋信頼さんの本を読み、FAP療法のカウンセリングを受け、バランスログを続けていたら、大嶋信頼さんが「脳の凪」と呼ぶ状態を経験しました。私にとって、従来の自分が感じていたのは「発作的な楽しさ」で、「脳の凪」のことを「脱力的な楽しさ」と表現しました。



自分で言うのも何ですが、これって分かったようで分からない状態ですよね。「脱力的な楽しさ」を経験した人からすれば「そうそう。そんな感じ」でしょうが、そうでない人からすれば「何、その上から目線」ではないでしょうか(笑)。


ここ最近、タイムスリップモノの映画を何本も見ていたら、「脱力的な楽しさ」を主題に描いたと思われる映画に出会いました。三木孝浩監督、福士蒼汰・小松菜奈主演の映画「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」です。ちなみに、現在はAmazonプライムの会員ならば、タダで見られます。視聴者の評価もメチャクチャ高いので、ご覧になっていない方は是非どうぞ。



この映画は、京都が舞台で、映像がとても美しいのが特徴です。その美しさを背景に、二十歳の「奥手な男女」が、ゆっくりとしたペースで愛を育んでいきます。映画なのに(?)、二人の間には邪魔が入らず、それでも二人が結ばれるまで110分の映画で40分くらいかかります(笑)。普通のカップルと違うところと言えば、「彼女が不思議なタイミングで泣く」と言うことくらいです。彼が彼女に最初に声を掛けた時。彼と彼女が最初に手をつないだとき…。ともかく彼女は、そんな些細な場面によく泣くのです。


これって本当にタイムスリップモノの映画なのかと、見ている私が不安になるくらい(?)、スローペースで話が進んで行きます。そして不思議なことに、普通の映画ならば、せいぜい最初の数分に表示される映画のタイトルが、110分の映画の41分に表示されます。


この映画のタイトルを機に、話は急展開します。タイムスリップモノですから、彼と彼女の間には「秘密」が存在し、その「秘密」は彼女だけが知っています。ネタバレになりますのであまり詳しく書きませんが、ざっくり言えば「彼と彼女は限られた時間しか一緒にいられず、再会すると相手は状況を知らない」のです。つまり「二人は時間を共有できない」という現実が待っているのです。彼は彼女からその秘密を知らされ、驚愕し葛藤します…。


とまあこれだけ聞けば、タイムスリップ映画の定番ですが、この映画は、そのタイムスリップの設定が極めて秀逸なのです。

「秘密」が分かってからは、号泣モノの映画だった

その後、彼と彼女の永遠の別れは予想外に早くやって来て、後半は彼女目線で映画が進みます。前半部分の美しい映像が繰り返し流れるのですが、すでに視聴者は「秘密」を知っていますから、なぜ「彼女が不思議なタイミングで泣く」のか、その真意が分かります。


いや、もうホント、号泣です。彼が彼女に最初に声を掛けた時。彼と彼女が最初に手をつないだとき…。ともかく彼女が泣いた場面で、私も号泣でした。Amazonプライムの視聴者レビューにも「アラフィフのオッサンだけど号泣だった」と書いていた人がいましたが、まさに「同士!!」という感じでした。


そして映画を見終わった後、もう一度この映画を見たくなりました。この映画のタイムスリップの設定は、ちょっと特殊で難解と言うか、頭で色々考える必要があり、それが邪魔をして初回は楽しめない人がいるかもしれません。私は頭が良くないので初回から楽しめましたが、2回目の方がもっと感動しました。


映画の感動レベルというものは、大抵の場合、初回が100だとしたら、2回目以降は下がる一方でしょう。しかしこの映画は、「秘密」を知った上で映画を見ると、二人のちょっとした仕草、やり取り、そんな些細なモノまで、心の深いレベルで感動できるのです。上の方で「のんびりと愛を深めていく」みたいなことを書きましたが、2回目は全然「のんびり」には感じませんでした。その時間がどれほど大切でかけがえのないものか。それを号泣しながら実感できたのが私にとっては大きな収穫でした。


なぜ私にとってこの映画がこれほどツボに入ったのか。それはこの映画が「脱力的な楽しさ」というものの神髄を描いているように感じたからです。

「発作的な楽しさ」を描いた映画の方が圧倒的に多い

映画は、「発作的な楽しさ」を描いたモノが多いと断言できます。なぜならそちらの方が、どんな人にも理解しやすく、映像にしやすいから。


私が「発作的な楽しさ」を恋愛モノの映画で表現するならば、まず愛し合う男女の間に大きな障壁を作り、その障壁によって二人を不幸のどん底に陥れます(笑)。そして話が進むにつれて少しずつ障壁が取り除かれ、やがて二人が結ばれてハッピーエンドという作りにします。というか、これって普通にある映画の設定ですよね。と言うことは、映画というものは「発作的な楽しさ」を描いたモノの割合が多いとも言えます。


「発作的な楽しさ」と「脱力的な楽しさ」の違いは大事なので、上に載せた図をもう一度載せます。



発作的な楽しさ」を登場人物の「快不快」の観点から見ると、こんな感じです。

  • なぜ「楽しい」のか理由が明白
  • 「楽しい」の時間は短い
  • 「楽しくない時間」も必ずある
  • 「楽しい」時の心拍数は高い
  • 「楽しい」を人に自慢したくなる

一方、今回の「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」は、全く作りが違います。いわゆる闘病モノの映画の作りで、確かに二人には障壁がありますが、二人は障壁を受け入れたあとで、目の前の一瞬一瞬を大切に生きます。障壁があっても「快」。障壁がなくても「快」。

  • なぜ「楽しい」のか理由が明白(時間が限られているから)
  • 「楽しい」の時間が長い
  • 「楽しくない」時間がない
  • 「楽しい」時の心拍数が低い
  • 「楽しい」を自慢するとかはどうでもよく、当たり前のような感覚

ちょっとだけ注釈を入れておくと、二人は時間が限られており、会えない時間も、そして二人のちょっとしたやり取りも「楽しい」と感じられるはずです。「発作的な楽しさ」の映画だと、二人が出会うまでは「不快」の連続ですが、「脱力的な楽しさ」の映画だと、登場人物は常に「快」という意味です。

「時間が限られてはいない」状態で、「脱力的な楽しさ」を感じ続けるのは難しい

この映画の内容と、私が考える「脱力的な楽しさ」とは、一つだけ大きな違いがあります。それは「脱力的な楽しさ」は、時間が限られてはいないということ。この映画の登場人物は時間が限られているから、ほんの些細なことにも感動し、二人でいる時間に感謝できます。


しかし、私は取り立てて近日中に死にそうな理由もなく、家族や親族なども当面は安泰でしょう。それはとてもありがたいことで、本当は「生きているだけでも儲けもの」なのですが、それが毎日続くと、ありがたさが薄れてしまう、もっと言えばありがたさに気づかなくなってしまいます。気がつけば私は、いつしか「発作的な楽しさ」ばかり追い求め、ホルモン異常(解離)になってしまい、復活までえらく時間がかかりました。去年の今頃、「脱力的な楽しさ」を体感し、今後は「脱力的な楽しさ」を目指そうと心底思いました。


もしかすると、このブログを読んで下さる方々は、私のことをこんな風に誤解しているかもしれません。「この人はFAP療法を受けて『脱力的な楽しさ』を体験し、以後、ずっと幸福な人生を歩んでいる」と。でもそんなに人生は甘くありません。いくらFAP療法でも、そこまで面倒見はよくありません(笑)。


生まれてからずっと、物心ついて40年近く「発作的な楽しさ」に慣れてしまっており、たった一度「脱力的な楽しさ」を体感したからと言って、それで人生がガラリと変わるわけではありません。「脱力的な楽しさ」には、まだまだ不慣れで、気がつくと「発作的な楽しさ」を求める方に行ってしまいます。



例えば、自分の時間が潤沢にある週末の前夜。週末に「脱力的な楽しさ」を満喫したいなら、その日の夜は、家族と穏やかな時間を過ごし、ストレッチでもして、いつもの時間に布団に入って、FAP療法の呪文でも唱えて安らかな眠りにつけばいいだけです。しかし、ついつい何か物足りなさを感じ、酒を飲みたくなります。酒を飲めば、小一時間は気分が高揚し、明確な「快」が訪れます。しかし酒を飲んだあとは眠りが浅くなって途中で目が覚めたりして、週末は強い眠気、つまり「不快」に悩まされます。まさに「発作的な楽しさ」を求めてしまっているのです。


この映画は、「秘密」を知った人は、あらゆるモノに対しての「感度」が上がり、人生が一変すると言うことを、実に見事に表現しています。今時、手をつないだだけで号泣する男女はいませんよね(笑)。でも、自分はFAP療法を通じて「秘密」を知ったので、今後は手をつなぐだけで号泣できるような「感度」を日々持ち続けたいと、改めて考えさせてくれました。


今の私にとっての「秘密」とは、「今の本音」を常に把握すること。常にリラックスして「今の本音」を把握していると、自然と「感度」が上がり、「脱力的な楽しさ」が得られるはずだと確信しています。でもそれはなかなか難しい。しかしどうすれば自分の「感度」を上げられるか。それは大分分かってきたので、また次回以降に書いていきます。

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