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解離の実例から学ぶ「傾向と対策」その2

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今回の就活では、「解離持ち」と思われる人がキーマンになりました。解離が恐ろしいのは、解離を自覚するまで同じ過ちを繰り返すこと。対策は「人の振り見て我が振り直せ」だけ。「解離持ち」の人と傾向と対策を自分なりに書いてみます。

Aさんと出会い「誠実な会社」を探し始めた

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Aさんと出会ってから「誠実っていいな」と感じ、「誠実な会社」を探そうと思いました。お客さんだけでなく、社員になる自分にとっても「誠実な会社」とはどんな会社か? 例えば、募集要項に書かれている「採用までのプロセス」一つにしても、「誠実」をキーにすると、見方が変わってくるのです。


通常、募集要項の「採用までのプロセス」には、書類選考→面接(1~2回)→内定などと書かれていて、大抵は「書類選考通過者のみに連絡」と書かれています。要するに「一週間以上経っても音沙汰がなければダメってことね」という意味です。


最近の転職は、転職サイトからの応募が主流となりました。募集を出した企業には、大量の応募が来ると予想できます。何しろ3回くらいクリックするだけで応募が出来るからです。大量の応募者が殺到する中で、「箸にも棒にもかからない応募者」に対してまで「ごめんなさいメール」を出すのは大変です。背景は理解できますが、実際に「書類選考通過者のみ通知」を何度か経験すると、結構いらつきます。何しろ2勝20敗ですから、20回近くスルーされたのです(笑)。ダメだったらダメとすぐに連絡してくれれば、こちらにも動きようがあります。しかし「書類選考通過者のみ通知」では、いつまで待たなければならないのかハッキリしないため、時間ばかり過ぎ、心理的にも辛いのです。


募集要項をよく見ると「採用・不採用に限らず全員に連絡」と書かれている会社も、少ないながらありました。「誠実」という観点で見れば、こちらの方がうんと「誠実」でしょう。


募集要項には、くどいくらい「社員の幸せを第一に考えます」みたいなことが書かれていても、「書類選考通過者のみ通知」だと、「誠実」という観点から見ると疑問が生じます。不採用者に定型メール一本送れないで、何が「社員の幸せを第一に考えます」だよと、ツッコミを入れたくなります。その時の不採用者が、いつか巡り巡って、その会社と関係が出来ることだってあるからです。


「誠実」という観点で会社を探し始めて、私が最もビックリしたのは、「社長が全員と面接。面接は一度のみ!!」という会社があったことです。ありがたいことに、私に対しての「スカウトメール」の中に、そんな会社が含まれていたのです。

社長面接一度のみの会社からスカウトメールが来た!!

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「スカウトメール」というのは、私が転職サイトに登録した職務経歴書を、会社側の採用担当者が読み、「あなたは是非ウチに応募して下さい」とメールを送るシステムです。スカウトメールをもらった会社は、書類選考で落とされる可能性が低いため、こちらとしても大変ありがたい仕組みです。


その会社は「採用・不採用に限らず全員に連絡」の上に、「社長が全員と面接。面接は一度のみ!!」でした。しかもスカウトメールの内容も、私の経歴書をしっかりと読み込んだ上で書かれている感じがしました。これは誠実かもしれない…。早速その会社に応募してみました。

採用担当Bさんからのメールも、Aさん同様に誠実!!

すると、採用担当のBさんからすぐにメールが来て、面接が決定しました。もちろんメールには「我が社の代表が面接を行ないます」と書かれています。


例によって、面接慣れ(ズレ)している私は、本当にそんなことが可能なのかと疑問に思いました。上にも書きましたが、転職サイトの普及により、応募する側の手間は劇的に減りました。ですから当然、この会社にも多数の応募が来ているモノと思われます。書類選考でフィルターをかけているとは言え、面接する人は相当数いるのではないか。社長自らが応募者全員と会うなんてことが物理的に可能なんだろうか、と。


試しに、その会社の社長さんの名前でWeb検索してみると、その社長さんがインタビューを受けている記事が見つかりました。その記事にも「創業時から、採用は私自身が一貫して行なっています」と書かれています。その社長さんのモットーはとてもシンプルで「何事も必死にやること」なのだとか。「応募者全員と向き合うことも、必死にやることの一環」だと書かれていました。なるほど。これは本当に「誠実な会社」かもしれないと思いました。


採用担当のBさんからは、面接までに何度かメールを頂きました。一番嬉しかったのは、面接の前日に「面接日の確認」というメールが届いたこと。転職サイトに登録すると、毎日怒濤のメールが届くため、こういう確認メールを前日に頂けるのは、応募者としては非常に助かるのです。メールの文面や雰囲気がAさんに似ており、「すごい。採用担当者まで誠実だ」と感心しました。

面接に社長は現われず。謝罪もなし

面接当日、その会社の受付で面接に来た旨を告げると、採用担当のBさんが現われました。Bさんは女性で、三十代前半くらいの、目の大きな美人でした。左手の薬指に銀の指輪をしており、そりゃあ結婚しているよな~と言う感じでした(笑)。そのBさんが冷たい麦茶を入れてくれました。ものすごく暑い日だったので、とても嬉しかったのを覚えています。


喜びもつかの間、ドアが開き、面接官が入ってきました。あれ? これが社長さん? Webに載っていた写真と全く違うけど…。


もらった名刺を見ると、面接官は営業部長でした。私の頭には疑問だらけでした。どうして社長さんじゃないの? どうして社長面接じゃないことに対して、何の説明もないの?


しかも面接官の営業部長は、事情をよく理解しておらず、「どちらの転職サイトをご利用ですか?」などと、私に尋ねてくる始末。「スカウトメールを送ってきたのはそっちだろう」と喉まで出かかりましたがこらえました。


結局、一時間くらいで面接は終わりましたが、最後まで社長面接ではなかった事情の説明はありませんでした。面接で何を喋ったかはよく覚えていませんが、こんな「誠実でない会社」へ行く気はないので、まあいいかと自分を慰めました。

原因は、Bさんの「ありえないミス」

二日後くらいに、採用担当のBさんから、二次面接の依頼が来ました。当時、0勝13敗くらいでしたから、二次面接まで行った会社はありません。面接で何を喋ったか覚えてすらいないのに、不思議なことはあるモノです。二次面接へ進んだことは嬉しかったモノの、こんな「誠実でない会社」へ行くつもりはありません。面接前日にBさんから届いたメールを読み返しても、やはり「我が社の代表が面接をします」と書かれています。


採用担当のBさんに対して、長めのメールを書きました。なぜ社長面接でなかったのか。それに対して面接官から何も説明がなかったのはなぜか。なぜこのような事になったのか…。


するとBさんすぐに返信が来て、メールには「自分のミスだ」と書かれていました。社長さんは高齢で、面接直前に体調が悪くなり急遽、営業部長へ面接を依頼したのだと。しかしBさんがそのことを私に伝え忘れてしまったと。

Bさんもホルモン異常(解離)じゃない?

こんな面白いことが起こったので、二次面接へ行くことにしました。二次面接の前に、Bさんが私に対して「不快な思いをさせて申し訳ございません」と頭を下げました。私は、そんなBさんの表情をじっくりと観察しました。Bさんは目が大きくて美人ですが、よく見ると笑顔に暗さがありました。あとでBさんの顔を思い出すと、目が笑っていないのです。そして表情に乏しく、笑顔がいつも同じでした。


社長面接がウリの会社で、社長が面接に出られなくなり、それを応募者に伝え忘れるというのは、採用担当者としては「ありえないミス」でしょう。面接前に、Bさんは私に対して冷たい麦茶を入れてくれましたから、その際に事実を伝えればよかっただけです。社長さんが高齢なのはWebを見ればすぐ分かりますし、事実さえ伝えてくれれば私も「仕方がないな」と思ったことでしょう。誠実だと思っていたBさんは、私に対して、なぜそんな不誠実な対応をしたのでしょうか?


私は過去の自分になぞらえて、Bさんは「ホルモン異常」(解離)なのではないか、と思いました。ホルモン異常(解離)の人は、肝心な時にストレスホルモンが出ず、血糖値が下がって頭が真っ白になってしまいます。ですから「ありえないミス」を、ありえないタイミングで冒すのでしょう。


ちなみに二次面接では、社長さんが直々に面接をしてくれました。確かに高齢で「おじいさん」という感じでした。面接と言うより、その「おじいさんの半生」をインタビューしているような感じでした。インタビューなら得意ですから、身振り手振りを交えて様々な質問をしました。そんな調子で盛り上がること90分。例によって、何を喋ったかはよく覚えていません(笑)。「おじいさん」は、たいそうご機嫌で面接室を出て行き、10分くらいしたら「内定」を告げられました。


「内定」をもらえたのはその時が最初で、ようやく1勝13敗くらいになりました(笑)。嬉しかったのは事実ですが、その内定は二日後にお断わりしました。条件面でいろいろと開きがあったからです。そのことを、Bさんにメールで伝えました。この会社の件は、これで終わりになるはずでした。

「勉強のため」と書かれていたので、Bさんにホルモン異常(解離)の事実を伝えてみた

何とその後、採用担当のBさんからメールが来たのです。Bさんからのメールには、「勉強のため、内定辞退の理由をもっと詳しく教えて下さい」と書かれていました。この「勉強のため」という言葉が、私にとても引っかかりました。「勉強のため」というのは、よほど若くない限り、ビジネスの場において使うべき言葉ではありません。会社は学校じゃないのですから。でもこの時の私は、「ホルモン異常」(解離)というものの恐ろしさを、何としてもBさんに伝えたいと思いました。


「ホルモン異常」(解離)というのは、本当に恐ろしい症状です。いくら頑張っても結果が出ず、むしろ頑張れば頑張るほど、望まない結果が得られ、時間だけが空しく過ぎていきます。「ホルモン異常」(解離)は、自覚するところから始まります。気づいた時点から時間が流れ始めるのです。


Bさんが「勉強のため」というので、条件面の開きなどそっちのけで、「あんなありえないミスを冒すなんて、あなたは解離してますよ」と言う内容のメールを書きました。妻には「向こうはドン引きだったんじゃないの?」と言われましたが、私はそのメールを書く時間が「快」だったので、良しとしましょう(笑)。

傾向 ありえないミスが時々起こる

→対策 想定外の出来事に要注意。一旦席を外して体を動かし、リラックスする。

Bさんのように、普段は誠実でよく気がつくのに、時々「とんでもなく不誠実」というか、「ありえないミス」をする事がある人は、ホルモン異常(解離)を疑った方がいいでしょう。上にも書きましたが、ホルモン異常(解離)がある人は、肝心なときにストレスホルモンの分泌量が減り、リラックス状態となって「頭が真っ白」になり、子供みたいな「ありえないミス」を冒しがちです。


Bさんの言葉を信じるなら、この日のBさんには、想定外のトラブルが起こったのでしょう。社長面接がウリの会社なのに、その社長さんが面接直前に体調不良になって面接できなくなったのですから。そのトラブルがきっかけとなり、Bさんは「ありえないミス」をしたのかもしれません。


つまり「解離持ち」の人は、「自分は想定外の出来事が苦手」と自覚しておけばいいわけです。そうすれば取れる行動が増えてきます。


「解離持ち」の人は、ストレスホルモンの分泌量が普通の人とは反対ですから、「ありえないミス」を防ぐには、リラックスするしかありません。リラックスして脳に「ストレス状態はすでに去った」と思わせれば、ストレスホルモンは通常値に戻ります。よって「解離持ち」の人は、想定外の出来事が起こったら、気持ちを一瞬で切り替えて、リラックスすることに尽力するのが基本でしょう。


自分の経験からすると、席を一旦外して、体を動かすのがかなり有効です。FAP療法の祖・大嶋信頼さんの本には「水を飲むと怒りが消える」と書かれていました。よって「トイレに行って、近くのコンビニへ水を買いに行って、オフィスの外でごくごく飲む」のが最強かもしれません。

「塩分を取り過ぎると怒りっぽくなる」という話がありますが、全く根拠のない話ではありません。脳内の塩分濃度が濃いと、電気が発生しやすくなるため、ちょっとした刺激を受けただけでも、脳に怒りが帯電しやすくなってしまうのです。
(中略)
逆に考えれば、水分補給で体内の塩分濃度を下げることによって、怒りをコントロールしやすくなるというワケです。


場所を変え、水を飲んでしばらく深呼吸をしていれば、体はストレスが去ったと認識し、ストレスホルモンが上昇してくるはずです。そうなれば、また頭が働らくようになります。想定外のトラブル対処はそれから行なえば、「ありえないミス」を防げると思います。すでに「ありえないミス」を冒してしまった場合の対処法は、次に書きます。

傾向 自分の失敗を隠そうとする

→対策 やはりまずリラックスが基本。対処に迷ったら「自分の不快」が最小になるような行動を取る

「解離持ち」の人は、「別の自分」を常に演じており、自己評価が低いことが多いと思います。そのため「失敗に弱い」可能性が高いのではないでしょうか。上記の方法で「ありえないミス」を防げればいいですが、Bさんのように「ありえないミス」を冒してしまったあとは、どうすればいいのでしょうか?


今回のBさんの場合、自分の失敗を隠し通した可能性が高いです。なぜなら、一次面接の人と二次面接の人のどちらも、私に対して謝罪がなかったからです。元々その会社は「社長面接一度きり」がウリで、社長さんが急病になったため、私は二度も面接をするハメになりました。私の方に落ち度は全くないのですから、採用担当のBさん以外の人からも、一言くらい謝罪があってしかるべきでしょう。それがなかったと言うことは、Bさんが自分のミスを誰にも話さなかったと考えるのが自然ではないでしょうか。


しかしこれは、とてもリスクの高い方法です。私はBさんに対してメールでクレームを入れたため、Bさんは失敗を隠し通せましたが、今は応募者側もいろいろとクレームを入れる手段を持っています。「会社の評判」のようなサイトに書くことも可能ですし、転職サイトに「この会社は募集要項と実際がまるで違った」のように告発文を書くことだって可能です。そうなったとき、Bさんは一体どうするつもりだったのでしょうか?


もし私がBさんの立場だったら、応募者からクレームのメールが入るまでヒヤヒヤしていたと思います。自分の失敗を隠し通してしまったが故に、何事もないことを祈るしかなくなったのです。そんなリスクを冒すくらいなら、例え採用担当者として「ありえないミス」だったとしても、上司などにすぐ打ち明けた方が、はるかに気が楽ではないでしょうか?


「快」と「不快」の総量について考えてみれば明確です。「ありえないミス」が発覚して、すぐ上司などに打ち明けた場合、上司に小言を言われた小一時間くらいは「不快」が続くかもしれませんが、何日も「不快」が続くことはないでしょう。もし応募者からクレームが入ったとしても、以後は上司とともに対処法を考えればいいのですから、一人で対処するよりは「不快」の量は少ないはずです。


しかし失敗を隠し通した場合は、失敗した直後も「不快」が続き、応募者から正式にクレームがきたらまた「不快」になります。そのクレームに一人で対応しなければならないから、「不快」の量は半端ないでしょう。そしてその失敗が周囲の人にバレたら、もう「不快」の量はマックスでしょう。なぜBさんはそこまでして自分の失敗を隠そうとするのかと言えば、「解離持ち」の人は自己評価が低いから。それが故に無用な嘘をつき、そのウソが自分を追い込んでしまうのです。Aさんと同じパターンです。


もし「ありえないミス」をしてしまった場合も、想定外のトラブルが起きた時と対処法は同じです。「解離持ち」の人は、「ありえないミス」をした直後は、頭が真っ白になっています。だから一旦体を動かして場所を変え、水などを飲み、深呼吸をして少し時間をおきます。そうすればストレスホルモンの分泌量が戻り、少しは頭が働くようになるでしょう。その状態になってから、「自分の不快」が最も少なくなる方法を採ればいいだけです。この場合なら、少なくとも上司などには失敗を打ち明けておくことが、「自分の不快」を最も減らす方法だと思います。

「解離持ちの人」は、「ありえないミス」の直後は頭が真っ白ですから、

すぐに問題対処しようとすると「恥の上塗り」をする可能性が大です。時間を稼いでリラックスすること。これに尽きます。Bさんの行動を見ていてしみじみそう思いました。


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